法人歴史

理事長 ごあいさつ Greeting

 皆様こんにちは、この度、令和三年六月開催の法人理事会において、理事長に選任され受託就任いたしました。  石割徹、飯塚由美子に続いて再び就任いたしました。余分な力みを捨てて、職員の一人ひとりと共に心を合わせて、我が法人の理念『治療教育』を追い求めて参ります。何卒宜しくお願い申し上げます。
 戦前から現在と同じ場所で事業が開始され、今年で93年になります。近隣の景観、環境は当時と大きく変わりましたが理念は変わりません。法律や制度のない時代、創立者 三田谷啓の心を捉え勇気を持ち続けられた源は一体何処にあったのか、最も深いところで、それは信仰者(キリストイエス)としての感謝、応答に他なりません。そして、啓がこの事業を開始する前の20年、生来の克己心と熱心さは次々と多くの方々との出会いを生み、導きと大きな助けを受け知識を深め、功績を遺しました。それらの経験を集大成して昭和2年8月、支援、協力者を得て、漸くにしてこの地に三田谷治療教育院が創立されたのです。あとに続くものは、現在の姿を当然のこととして捉えてしまいますが『歴史を紐解く中にこそ不安を解消し、将来への確信を得るヒントがある』といわれます。遺された史料が在ることに感謝して研究したいと思います。
 さて、時代と共に法律、制度ができ様々に変化してきました。当然ながら我が法人は、それらに従い守っていかねばなりません。が、しかし障碍のある子供や人たちにとって、必ずしもそれらは「生涯が展望出来て充分なもの」ではありません。
 歴史を経験した民間法人の使命としてそのことを忘れてはなりません。それぞれ事業所のある行政への積極的な協力はもちろんのこと提言をもしていかねばなりません、そして信頼を得る日々を積み重ねて参ります。
 どうぞ今後ともご支援ご協力のお願いに合わせまして、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

                 

令和3年6月16日